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西武鉄道とJR武蔵野線
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 西武鉄道は9日、2028年度をめどに西武池袋線とJR武蔵野線の直通運転を検討していることを明らかにした。西武所沢駅(埼玉県所沢市)とJR新秋津駅(東京都東村山市)間にある連絡線を利用する見込み。実現すれば、西武線とJR線の直通運転は初めてとなる。

 西武池袋線は、池袋駅(東京都豊島区)から飯能駅(埼玉県飯能市)を経て西武秩父線につながる。JR武蔵野線は府中本町駅(東京都府中市)から南浦和駅(さいたま市)や西船橋駅(千葉県船橋市)をつなぐ環状路線で、JR京葉線に乗り入れる。

 連絡線は現在、機関車の牽引(けんいん)で鉄道車両を移動させるのに使われ、昨年には小田急電鉄の中古車両を西武線内に運び込むルートとなった。この連絡線を使えば、新たな用地を取得せずに西武池袋線とJR武蔵野線を直通させることが可能になるという。

 西武鉄道は「28年度をめどに臨時列車を直通させる方向で検討している。お客様の利便性向上や新たな流動の創出など、両社の沿線価値向上を含めたバリューアップを進める」とコメント。JR東も「直通運転を検討していることは事実」としている。

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