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unomoriさんは航空公園駅下りホームを担当した=2024年12月19日午前11時59分、埼玉県所沢市、深津慶造撮影
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 西武線の航空公園(埼玉県所沢市)、武蔵藤沢(同入間市)、新桜台(東京都練馬区)の3駅に、巨大な壁画が登場した。新進気鋭のアーティストたちがホームの背面の壁やコンコースの壁をキャンバスに見立てて描いたもので、普段利用している駅により親しみをもってもらおうと、西武鉄道が初めて企画した。

 あえて駅や地域にゆかりのない新進気鋭のアーティスト6組を選び、事前に駅周辺を歩いたり取材したりしたうえで、自由に制作してもらった。それぞれの作品は、共通する色として、西武グループのコーポレートカラーである「青」を基調にして描かれている。

 駅の利用者とのコミュニケーションを重視し、壁画ができる過程を見られるようにした。11月中旬から制作が始まると、乗降客が写真を撮ったり、作者に声をかけたりする姿が見られたという。

 19日は航空公園駅で完成披露の記者会見があった。航空公園駅上りホームを担当した「WHOLE9」のhitchさんは「駅の壁画という形だからこそ、声を掛けてくれてコミュニケーションが生まれ、楽しかった」と言う。

 航空公園駅下りホームを担当したunomoriさんは、飛行機や電車、楽器などをコラージュ風に描いたという。水性塗料とスプレーを使い、12日間で縦約3メートル、横約50メートルにわたる作品群を仕上げた。

 「テーマの青色を空の青ととらえ、駅の周りの特徴的なものを織り交ぜて、それが青空の中をどう飛んでいくのかと考えた。壁画を見たときに思いをめぐらせてくれたらいいな」と話した。

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