Smiley face

 第107回全国高校野球選手権大会の組み合わせ抽選会が3日行われ、福岡代表の西日本短大付は、青森代表の弘前学院聖愛と大会第5日の第1試合で対戦することが決まった。試合日程が順調に進めば、9日午前8時に試合開始の予定。

 組み合わせ抽選会は午後2時から、大阪市のフェスティバルホールで始まった。壇上に座った各県代表校の主将らが予備抽選で決まった順にくじを引き、対戦相手が続々と決まっていった。

 「西日本短期大学付属高校、12番、Bです」。くじを引いた小川耕平主将(3年)がそう読み上げると、会場が少しざわついた。すでにくじを引いていた弘前学院聖愛との対戦が決まると、客席で見守っていた仲間らは、笑顔を見せたり両手で頭を抱えたりしていた。

 チームは、昨夏と今春の甲子園で敗れ、それぞれ優勝した京都国際と横浜との「再戦」を望む声が多かったというが、それはかなわなかった。ただ、小川主将は「なるべく後の日程で、とみんなから言われていたので、安心した。試合が楽しみ」と笑顔で語った。

 西村慎太郎監督は「甲子園経験者が多くて抽選の瞬間も選手たちは落ち着きがあったと思う。試合でも緊張すると思うが、それを良い緊張に変えてがんばってほしい」と語った。

弘前学院聖愛・原田一範監督 甲子園常連校なので、甲子園慣れしていると思う。ただ、動画も見ていないので、詳しいことは分からない。試合は5日目なので時間がある。それまでに分析したい。

弘前学院聖愛・田崎光太郎主将 福岡を勝ち抜いてきているので、強いチームだと思う。ただ、あまり意識しすぎないようにしたい。これからデータをたくさん集めて分析し、万全の状態で挑みたい。

西日本短大付・西村慎太郎監督 余裕のある良い日程を引いてくれた。相手チームの印象はまだ分からないので、試合までにデータを集めて準備をしたい。3季連続出場の経験を生かして、精いっぱい頑張りたい。

西日本短大付・小川耕平主将 相手は青森大会を勝ち上がってきた強豪。ただ、どのチームと当たっても良いように準備してきたので、出せる力を発揮し「一戦を大切に」との思いで臨みたい。

 弘前学院聖愛(青森代表 4年ぶり3回目)

 近年、青森山田や八戸学院光星とともに青森の高校野球を引っ張る。青森大会では、準決勝、決勝でこの両校を破った。

 チームは接戦をものにしながら、たくましさを増していった。準々決勝以降はすべて1点差勝ち。決勝では、九回、あと1アウトで敗れる状況から、打線をつないで逆転した。

 打線は1番菅野裕真、2番一戸淳弥が打率3割超、3番丸岡侑太郎が4割7分4厘と、上位が当たっている。5試合で17盗塁と足を絡めた攻撃も得意だ。投手陣はエースの芹川丈治が軸。制球力に優れた左腕だ。

 初出場の2013年は2勝して3回戦に進んだが、2回目の21年は初戦で敗退した。今回は初のベスト8以上を狙う。

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