【福岡】夏の甲子園で14年ぶりに初戦を突破した西日本短大付は14日の第4試合(午後3時45分開始予定)で、春夏通じて甲子園初勝利をあげた菰野(こもの)(三重)と2回戦を戦う。西日本短大付の西村慎太郎監督と菰野の森田亮太監督に、それぞれの展望や意気込みを聞いた。
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――初戦で得たものは
西村 やっぱり(金足農の応援が球場全体を包みこんだ)九回表、甲子園独特の怖さや難しさを味わえたのは財産だった。
森田 14安打というのは(三重大会と比べても)一番多く出たし、(初戦後の)バッテリーの調整も効果が出ている。ただ相手も調子がよくなるので、決定打を磨いていきたい。
――相手チームの印象は
西村 非常にバランスのいいチーム。2年生主体でありながら、あそこまでのチームになるということは、指導力のたまものなのかなと。
森田 県大会の勝ち上がりや甲子園の初戦を見る限り、打撃のチームだと思っている。細かいところはまだ見えないが、攻撃力が点に結びつくと、勢いづいてくるという印象がある。
――警戒する相手選手は
西村 とにかく全員。あれだけ2年生でどっしり構えているのは本当にすごい。(エースの栄田は)非常にコントロールのいいピッチャーとのこと。どう攻略していくかが課題になる。
森田 左バッターが多いので、左バッターを抑えることがカギとなる。
――自チームのキーマンになる選手は
西村 (相手エースが)左ピッチャーなので、(主力選手に6人いる)左バッターがどれだけ対応できるのかが一つのキーになる。
森田 やはりバッテリー。投手起用は迷っているが、相手は振れているチームなので、いかに打たせないか。ピッチャーの出来がカギとなる。
――どんな戦い方がしたいか
西村 初戦のように、1点1点積み重ねて、しっかり守る展開。とにかくつなぐ野球を徹底してやれれば。(初戦に4得点を奪った回のような)チャンスをどうつかめるかだと思う。
森田 (相手は)打のチームなので、ある程度の失点は覚悟したうえで、しっかり食らいついていきたい。おそらく5、6点の勝負にはなるので、1点差で勝てればよい。
――2回戦への意気込みを
西村 とにかく1勝を重ねるつもりで。次の試合でも、また全力で挑戦していきたい。
森田 1試合やったので、落ちついて試合に入れると思うが、ここからは強豪が相手なので、臆せずチャレンジャー精神でぶつかっていきたい。(太田悠斗、本井宏人)