洋菓子店「ケーキハウス ツマガリ」(本店・兵庫県西宮市)が、1960年代の神戸・元町の街並みを再現した工芸菓子をつくり、大丸神戸店で展示している。昭和の雰囲気を漂わせたビルや街路で、遊び心に満ちた小さな人形たちの世界が広がっている。
瓦屋根の商店が並ぶ町に近代的なビルが立ち、その中を縫うように路面電車が走る。戦後復興期から高度経済成長期に移るころの神戸・元町を再現したミニチュアは、幅90センチ、奥行き60センチ、高さ70センチ。すべて洋菓子の材料で作られている。
制作したのはシェフの西村潤司さん(57)と工芸スタッフ。代表の津曲孝さん(73)の発案で大丸神戸店を中心とした元町の街並みを再現することになり、日常業務のかたわら昨年7月から今年3月にかけて作った。
図書館に通って当時の地図や…