米西部コロラド州ボールダーで1日、親イスラエルのデモに火炎瓶が投げ込まれる事件があり、12人が負傷した。火炎瓶を投げたとして州内に住むエジプト国籍のモハメド・サブリ・ソリマン容疑者(45)が拘束され、2日にヘイトクライム(憎悪犯罪)の罪などで訴追された。
ソリマン容疑者は犯行時に「パレスチナに自由を」と叫んでいたとされる。米国では5月、首都ワシントンでイスラエル大使館職員2人が殺害され、パレスチナ支持とみられる男が訴追されたばかり。イスラエルやガザ情勢をめぐる事件が続き、米メディアが大きく取り上げている。
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ボンディ司法長官は2日の声明で「卑劣な反ユダヤ主義的暴力だ」とし、「このような憎悪は許さない」と非難した。
司法省や地元警察の発表によると、デモはパレスチナ自治区ガザに残るイスラエル人の人質に関して支援を求めるもので、毎週日曜日に行われていたという。
犯行は1年前から計画か
ソリマン容疑者は二つの火炎瓶を投げ込んだ疑いがある。取り調べに「シオニストを殺したかった」と供述し、イスラエルに関連したものを狙ったと認めているという。襲撃は1年前からの計画だったと話しているといい、地元当局は会見で、未使用の火炎瓶が16個見つかったと明らかにした。
国土安全保障省のマクローリ…