イスラム組織ハマスの最高幹部ハニヤ政治局長の殺害を受け、イランがイスラエルへの報復姿勢を鮮明にするなか、親イラン勢力とイスラエルとの武力による衝突が続いています。3日は、パレスチナ自治区ガザに加え、レバノン国境や紅海などでも攻撃がありました。
イランの革命防衛隊は3日、声明でハニヤ氏の殺害は「犯罪政府の米国が支援するシオニスト(イスラエル)の政権によるものだ」と改めて訴え、イスラエルに報復する考えを示しました。イランの支援を受ける「抵抗の枢軸」のイスラム教シーア派組織ヒズボラやイエメンの反政府武装組織フーシも、イランとともにイスラエルへの報復を明言しています。
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■■■2024年8月4日(日本時間)の動き■■■
「イランが5日にもイスラエルを攻撃」 米メディア報道
イスラム組織ハマスの最高幹部が殺害されたことを受け、イランがイスラエルへの報復姿勢を鮮明にするなか、米ネットメディア「アクシオス」は3日、「早ければ5日にもイランがイスラエルを攻撃する」とする米国やイスラエルの政府高官の見立てを伝えた。
イランから支援を受けるレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラも、7月末に幹部が殺害されており、イスラエルへの報復を明言している。米・イスラエルの高官は、イランとヒズボラが協力して攻撃するのか、別々の作戦なのかはわからない、と述べたという。
ガザの学校に空爆 17人死亡
イスラエル軍は3日、ガザ北部の学校を空爆したと発表した。ハマスの拠点と主張している。AFP通信によると、ガザ当局は攻撃で避難民ら17人が死亡したとし、ハマスの拠点ではないと反論した。
ガザ当局は4日未明にもガザ中部の病院などで空爆があり、計12人が死亡したと発表した。病院では、避難してきていた人たちのテントが破壊され、避難民4人が死亡したという。
イスラエルとヒズボラ、攻撃の応酬激しく
イスラエル軍は3日、レバノ…