内戦下のシリアで過激派などの反体制派が攻勢を強めるなか、アサド政権軍を支援するため、イラク国内の親イラン武装組織の戦闘員300人以上がシリアに越境したと、ロイター通信が2日、イラク治安筋らの話として報じた。アサド大統領は同日、イランのペゼシュキアン大統領と電話協議。イラン国営通信によると、アサド氏はイランの支援を称賛し、「勝利こそが我々の唯一の選択肢だ」と語った。
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政権軍を支援するロシアのプーチン大統領も2日、ペゼシュキアン氏と電話協議。ロシア大統領府によると、両氏は反体制派の攻勢は「シリアの主権や政治的、社会経済的安定を損なうことを目的としている」とし、アサド政権への「無条件の支持」を表明した。
ロシア国防省に近いとされる軍事ブロガー「ライバー」などは、反体制派がシリア北部にある第2の都市アレッポの大部分を制圧したことを受け、シリア駐留のロシア軍司令官が解任されたと伝えており、ロシア側もてこ入れを図っている可能性がある。
北西部の要衝周辺で「最も激しい闘い」
反体制派と政権軍の戦闘は激…