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 旧ソ連構成国で、欧州連合(EU)加盟候補国のジョージアで、「ロシア法」と呼ばれる法案をめぐり政権と親欧米の市民との対立が深まっている。反ロシア感情が強く、国民の多数がEU加盟支持とされる国で何が起こっているのか。イリア国立大学(ジョージア)のチャールズ・フェアバンクス・ジュニア教授に話を聞いた。

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 ――法案は、外国から20%以上の資金援助を受ける組織に登録を義務づけます。政権の目的は何でしょうか。

 「目的の一つは、今年10月の総選挙で与党『ジョージアの夢』を勝たせることだ。与党に不利な情報を発信するNGO(非政府組織)に打撃を与える狙いもある。(もともとスパイの意味がある『外国の代理人』という名称だった)法案では、対象組織を『外国の影響力の伝達人』と定義する。重要なのは、そうしたNGOなどに何らかの言葉でスパイのレッテルを貼る法案であることだ」

与党、自由な選挙なら議席激減も

 「日本でも米国でも長期政権…

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