1日のポーランド大統領選の決選投票で、欧州連合(EU)懐疑派で、右派の野党が支持する歴史家のナブロツキ氏(42)が勝利した。ポーランドの現政権は親EUの「代表格」ともいえる存在だが、トランプ米政権と足並みをそろえて自国第一主義を掲げる候補の当選は強い逆風になる。政権の行方次第では、EU懐疑派の台頭がさらに進む可能性もある。
「我々の志をつぶす政権を許してはならない」。ナブロツキ氏は1日夜、支持者の前で政権との対決姿勢を強調した。
ナブロツキ氏を支援する右派政党「法と正義(PiS)」は2015年から8年間、政権の座にあり、司法やメディアへの介入などで強権的な政治姿勢を強めた。
これに対し、23年の政権交…