フランスとスペインを分かつピレネー山脈に抱かれた人口約8万の小国アンドラの国連大使として米ニューヨークに駐在するエリザンダ・ビベス・バルマーニャさん(69)は、4カ国語を使って30年近く外交関係の仕事をしてきました。2022年には国連総会で多言語主義に関する決議を提出し採択されました。多言語の生活の苦労や、そうした環境だからこそ広がる世界について語ってもらいました。

 ――使えるのは何カ国語ですか。

 スペイン・カタルーニャ州都のバルセロナで生まれ育ちました。母語はカタラン(カタルーニャ語)です。アンドラの公用語でもあります。ほかにスペイン語、フランス語、英語が使えます。

 アンドラには独立前の198…

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