中学3年のころから数年にわたり教諭による性被害を受けてきた石田郁子さん(46)らが1日、学校での性暴力防止に関して、札幌市教育委員会に要望書を提出した。有識者会議による性暴力防止の計画作成や、被害の相談体制の見直しなどを訴えている。
石田さんは2016年、性暴力を受けたとして市教委に教諭の懲戒処分を求めた。民事訴訟で被害事実は認定され、教諭が懲戒処分された。
会見した石田さんは「(市教委に求めていた)再発防止策が進んでいないので、要望書を提出した。市教委には透明性をもって、形だけではない有効な防止策に取り組んでもらいたい」と話した。
今回は、性暴力被害者支援センター北海道「SACRACH(さくらこ)」を運営するNPO法人ゆいネット北海道(札幌市)やNPO法人北海道CAPをすすめる会(同)のほか、同級生から性暴力を受けて学校をやめざるを得なくなったという札幌市の被害当事者も加わった。(佐藤亜季)