米大統領選に向けて27日に開かれたテレビ討論会で「惨敗」といえる結果となったバイデン大統領に、選挙戦からの撤退を求める声が上がるなか、バイデン氏は29日に集会をはしごし、改めて再選に向けた意欲を示した。ただ、民主党の大口献金者からもバイデン氏の選挙戦の継続を疑問視する声が出始めている。
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バイデン氏は、討論会後初の週末となった29日、ニューヨーク州とニュージャージー州で資金集めの集会に参加した。ロイター通信などによるとバイデン氏はニューヨーク州での集会で、「討論会に関する懸念は理解している」と認めつつも、「私にとって良い夜ではなかったが、トランプ氏にとってもそうだった」と述べ、トランプ前大統領が討論会でうそを重ねたことを非難。「この選挙に勝つことを約束する」と改めて誓った。
27日に開かれた討論会で、バイデン氏はかすれた声で、言葉に詰まったり言い間違えたりする場面が相次ぎ、米メディアなどでバイデン氏の「交代論」が噴き出した。動揺はバイデン氏の支持層にも広がっている。
米紙ニューヨーク・タイムズ…