証券口座が不正アクセスで乗っ取られ、株式などが勝手に売買されている問題で、金融庁は5日、5月末時点の被害状況を発表した。不正取引の累計は、件数が5958件、売買額が5240億円に増えた。4月末時点と比べて件数は1.6倍、売買額は1.7倍になり、被害の拡大が続いている。
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金融庁は各証券会社から報告を受けた不正取引を発生日で集計。1月は39件、2月は33件だったが、3月に687件、4月に2910件(不正売買額は2886億円)と急増した。乗っ取りが社会問題化した後の5月も2289件(同2094億円)に上った。
1~5月の不正取引の件数は4月までの3669件から5958件に増加。売買額も4月までの3146億円から5240億円に増え、内訳は売却額が2772億円、買い付け額が2468億円だった。
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金融庁によると、被害報告が…