学校の教科書で読んだ詩を覚えていますか? 授業で詩を創作したことは?
詩にたくさん触れると培われる力がある、と国語教育学者の中井悠加さんは言います。それは、自分の「好き」を信じられる心、でもあると。どういうことでしょう?
- 詩って「わかりにくい」? 詩人・佐藤文香さんに聞く言葉の味わい方
学校教育における詩の学習を調べると、小・中学校の国語の教科書では、「読むこと」は少ないながらもほぼ変わらず扱われてきました。対して「書くこと」つまり詩創作は、特に最近減っていると感じます。
高校では、教科書は違っても同じ詩人や同じ詩が載っている印象がありますね。「教養」として学習する側面が目立ちます。
残念ながら、現場の先生方から、詩はあまり好かれていない気がします。どう教えていいか分からず難しい、と。「正解」がない詩創作は特にそうです。子どもたちからも嫌われがちです。これが良い詩だ、と大人が決めたものを押しつけられるように感じるのでしょうか。
ただ、詩を学校で学ぶ本来の…