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企業や市民との交流の場にもなるコモンネクサスの館内=2025年7月1日午前11時48分、名古屋市千種区、松永佳伸撮影
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 【愛知】すべての人に開放された探究空間として、名古屋大学東山キャンパス(名古屋市千種区)に1日、交流施設「Common Nexus」(愛称・コモネ)がオープンした。学生や教職員だけでなく、企業や市民も利用できる共創拠点と位置づけ、岐阜大と名大を運営する東海国立大学機構が整備した。

 コモネは、地下鉄名城線の名古屋大学駅と直結し、名大中央図書館東側のグリーンベルト内につくられた。全面ガラス張りの地上1階、地下2階建て。延べ床面積は約7300平方メートル。総工費は約55億円。コモンは「共有知」、ネクサスは「つながり」を意味する。

 地下1階には、ライブや講演などに利用できる120席のホールや3Dプリンターなどの工作機器がそろった「ファブスペース」がある。会員限定のコワーキングスペース、アーティストと研究者の協働作品を展示するギャラリーなど、市民が利用できる多様な空間を設けた。屋上は天然芝を張り、開放的な公園となっている。

 この日は完成記念式典があり、東海国立大学機構の松尾清一機構長は「多様な人々が知恵を出し合い、創意工夫できるコミュニティースペースにしていきたい」とあいさつした。

 コモネの開館時間は月~金曜日は午前9時~午後9時。土曜日は午前10時~午後6時半。日・祝日休館。入館無料だが一部は事前予約が必要。問い合わせは、コモンネクサス事務部(052・789・5363)へ。

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