「このまま、黙っているのはよくない」
5月23日夜。立憲民主党の若手衆院議員の伊藤俊輔、桜井周、中谷一馬、中島克仁の4氏は、泉健太代表や岡田克也幹事長らに宛てた「本気の政治改革を進める提言書」を一晩で書き上げた。
3日前の20日、立憲は自民党派閥の裏金事件を受けた政治資金パーティー全面禁止法案を国会に提出した。その直後、岡田氏と大串博志選挙対策委員長がパーティーを挙行しようとしていたことが発覚。「言行不一致」との批判が強まり、泉氏が対処に乗りだそうとしていた。
提言書は、党執行部に言行一致を求めた。「政治改革の先頭に立ち、本気で断行するという強い覚悟を持って党運営を行うよう切に要望する」
4人は当初、24日に提言書を泉氏に渡し、記者会見を開くつもりだった。だが同じ頃、岡田氏が「パーティー禁止法案を出しているから、(パーティーを)ストップした方がよいという単純なものではない」と記者団に話したのを知った。
「このまま自分たちが会見を開くと内紛になる」。4人は会見を見送り、提言書を党職員に渡すにとどめた。一方の岡田、大串両氏は翌25日、パーティー中止を表明。経緯を知る若手は「傷が深くなる前に自浄作用が働いてよかった」と胸をなで下ろした。
■野党しか知らない「第四世代…