戦時下でも日本語を学ぶ意欲を持ち続けてもらおうと、滋賀大学が、ウクライナで日本語を学ぶ子どもたちとオンラインで交流する取り組みを始めた。初回の授業は9月下旬にあったが、攻撃を知らせる警報が鳴って中断。同じ地球で暮らしているのに、ウクライナの子どもたちは戦時下にあるという現実を、参加した学生たちは目の当たりにした。
滋賀大学が交流を始めたのは、ウクライナの首都キーウにある国立キーウ第一東洋言語学校。日本、中国、韓国などアジアや中東の言語コースに特化した小中高一貫校で、日本語は現在約150人が勉強している。
だが、ロシアによるウクライナ侵攻後、国外に避難する教員もおり、十分な日本語教育ができない状況にある。そのことを知った滋賀大学客員教授の近兼(ちかかね)敏さんが、日本語や日本文化に触れられるオンライン授業を企画した。もともと隣国のポーランドの学生らと交流を続けてきた経験があった。
折り紙でこまをつくっている最中に
初回の授業があったのは26…