大阪府警本部

 飲酒運転をしたとして、大阪府警は9日、岸和田署地域課の男性巡査長(52)を道路交通法違反(酒酔い運転)容疑で書類送検し、停職6カ月の懲戒処分としたと発表した。

 監察室によると、巡査長は昨年12月、堺市のラウンジでウイスキーを飲んだ後、同市内で酒に酔った状態で車を運転した疑いがある。物損事故を起こし、呼気1リットルあたり0.5ミリグラムのアルコールが検出された。巡査長は「過去にも10回程度、飲酒運転をした」と話しているという。

虚偽文書作成容疑で別の巡査長も処分

 また、府警は東住吉署交通課の男性巡査長(38)も虚偽有印公文書作成・同行使容疑で書類送検し、停職1カ月の懲戒処分にした。

 昨年11月にバイクの追突事故があり、巡査長が追突した男性に話を聞いたところ、男性は免許証を落としたと説明し、実在する別人の名前を申告。巡査長は申告された名前で供述調書を作成後、上司から人定の確認経過を記載した捜査報告書の作成を求められた。

 送検容疑は昨年12月、その報告書について、男性の名前を確認していないのに、事故後に免許証で人定を確認したという虚偽の内容で作成し、提出したというもの。巡査長は「申告された名前を信じ切っていた。手間をかけずに終わらせたかった」などと説明したという。

 処分された2人はいずれも依願退職した。国井栄次・監察室長は「言語道断で厳正に処分した。再発防止に努める」とのコメントを出した。

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