警察官の制服のスカートが4月から廃止される。女性警察官が事件現場などに出る機会が増え、動きやすいズボンが選ばれるようになったことから、スカートがほとんど着用されていない状況が背景にある。式典などで着用する礼服としてのスカートは残すという。警察庁が21日発表した。

警視庁で女性警察官用に1994年から現在まで採用されている制服(中央)。1967年以降の制服(右)や76年以降の制服(左)はそれぞれデザインが異なる=警視庁提供

 制服に関する規則では、女性警察官の制服はスカートとズボンの両方が定められている。実際には半数以上の警察でスカートの支給をやめている現状があり、警察庁は規則を改正し、ズボンに一本化する。

 一足先に警視庁は2000年からスカートの支給をやめ、貸与のみにしていた。09年から交番に女性警察官が勤務するようになったこともあり、19年には貸与もやめたという。

 警察庁は、夏用の制服として初めてポロシャツの採用を決めた。近年の酷暑の影響もあり、各地の警察から通気性や速乾性にすぐれたポロシャツの導入を求める声があがっていた。各警察が今後、随時採り入れるという。

4月以降に各地の警察で導入される夏用のポロシャツを警察職員が試着した。帽子の上部はメッシュ状になっている。後ろに展示された制服は、左側がポロシャツ、右側が従来のシャツ=2025年3月18日午後2時57分、東京都千代田区、板倉大地撮影

 埼玉県熊谷市など酷暑で知ら…

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