トヨタ自動車の豊田章男会長が2024年度に受け取った役員報酬は、前年度比20.2%増の19億4900万円だった。前年度に続き、トヨタの役員の歴代最高額を更新した。トヨタが18日に公開した有価証券報告書でわかった。
「固定報酬」が前年度より1億600万円多い3億9500万円、賞与と株式報酬からなる「業績連動報酬」が2億2100万円多い15億5400万円だった。
トヨタによると、世界的に展開する自動車メーカーを参考にして報酬水準を見直したことが増額につながったという。グループ会社のほかトヨタでも発覚した認証不正問題については、マイナス要素として株式報酬に反映したという。
豊田氏の次に多かったのは佐藤恒治社長で、前年度比32.6%増の8億2600万円。豊田氏ら7人の取締役それぞれの報酬が1億円を超えた。
トヨタの24年度の決算(国際会計基準)は、最終的なもうけを示す純利益が、前年度比3.6%減の4兆7650億円だった。円安による利益の押し上げ効果があった半面、子会社の日野自動車の認証不正に関わる費用に2805億円を計上するなど、2年ぶりの減益だった。