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豊田自動織機の看板
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 トヨタ自動車の源流企業である豊田自動織機が、株式の非公開化を検討していることが25日、明らかになった。トヨタなどが特別目的会社(SPC)を立ち上げ、TOB(株式公開買い付け)で買収する案などが選択肢になっている。

 豊田織機はトヨタグループ創始者の豊田佐吉氏が創業した。現在は、フォークリフトや自動車部品の製造、トヨタ車の組み立てなどを手がけている。トヨタ株の9%など、グループ企業の株を多く持つ。投資ファンドなどからは、資本効率を高めることを求められていた。

 豊田織機の純資産は、3月末時点で約5兆円。SPCには、トヨタやグループ会社が出資し、グループ各社の取引先金融機関が融資することなどが検討されている。

 豊田織機は「企業価値向上のための資本政策を含めた、あらゆる可能性を検討しておりますが、現時点で決定された事項はございません」とコメントしている。

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