熊本県とJR九州は31日、2020年7月の豪雨で運休が続くJR肥薩線八代―人吉間(約52キロ)について、鉄道で復旧することで最終合意した。復旧費は約229億円と見込まれ、国や県、JRが負担、33年度の再開をめざす。
熊本市内であった会議で合意した。駅や線路などは地元自治体が保有・管理し、運行はJRが担う「上下分離方式」をとる。
被災前、この区間の1日の平均利用者(輸送密度)は414人。存廃を議論する制度の目安である平均1千人を下回り、年6.2億円の赤字を抱え、JRは当初、採算面から鉄道復旧に難色を示していた。
これに対し、熊本県は上下分…