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 今年の春闘は12日、大手企業の集中回答日を迎えた。労働組合側の高い賃上げ要求に対し、経営側からは昨年並みの高水準の回答が相次いだ。ただ、満額回答が相次いだ昨年とは異なり、要求額を下回る例も目立った。

 今春闘の賃上げ要求(定期昇給を含む)は労働組合の中央組織・連合の集計で平均6.09%となり、前年同期の5.85%を上回った。6%超えは32年ぶり高水準で、業績に停滞感もある中での各社の回答が注目された。

写真・図版
春闘の回答状況をホワイトボードに記入する金属労協の職員=2025年3月12日午後0時37分、東京都中央区、友永翔大撮影

 トヨタ自動車は平均の引き上げ額を明らかにしていないが、労組からの「最高水準」の要求に5年連続の満額回答で応じた。電機大手では、日立製作所、NEC、富士通の3社が、基本給を底上げするベースアップ(ベア)を要求通り月1万7千円と回答。3社とも現行方式になった1998年以降で最高額となった。重工大手では、三菱重工業、川崎重工業、IHIがベア1万5千円で満額回答した。

要求を下回るケースも

 一方、ホンダは月1万3千円…

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