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朝日新聞のインタビューに応じる矢田稚子首相補佐官=2023年10月6日

 政府は28日、賃金・雇用を担当する矢田稚子首相補佐官を31日付で退任させる人事を決めた。矢田氏は国民民主党の元参院議員。政権側には同党や労働組合の中央組織・連合とのパイプを期待する思惑があったが、十分に機能していないとの指摘も出ていた。

 林芳正官房長官は同日の記者会見で、矢田氏が男女の賃金格差解消などに向けた報告書を今月26日にとりまとめたことを挙げ、「担当いただいた内容にひと区切りがついたところであり、それを踏まえて総理が判断された」と説明した。

 矢田氏は、電機や情報関係の企業の労組でつくる「電機連合」の組織内候補として、2016年の参院選で旧民進党公認で初当選。国民民主の副代表も務めたが、22年の参院選で落選した。23年9月に岸田内閣で首相補佐官に起用され、石破内閣でも再任された。

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