資生堂は30日、魚谷雅彦会長兼CEO(最高経営責任者)が12月31日付で退任し、藤原憲太郎社長兼COO(最高執行責任者)が来年1月1日付で社長兼CEOとなる人事を発表した。魚谷氏は1月以降、シニアアドバイザーとして経営陣への助言を行う。同3月の株主総会後に取締役から退く。
魚谷氏は現在70歳。日本コカ・コーラの社長などを経て2014年に資生堂社長に就任した。社長兼CEOを経て、23年1月に藤原氏の社長兼COO就任と同時に、会長兼CEOになっていた。
藤原氏は57歳。エグゼクティブオフィサー常務中国地域CEOなどを歴任した。資生堂は22年11月の取締役会で、魚谷氏の後任のCEO候補として、藤原氏の社長兼COOへの起用を決めた。
資生堂は「2人が並走しながら引き継ぎを進めてきた。順調に進んでいるため計画通り新体制に移行する」としている。(山本精作)