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弥生時代の遺跡に復元された建築物を背景に、秋風に赤く色付いた穂を揺らす赤米の「つくし赤もち」=2024年9月10日午後3時13分、吉野ケ里歴史公園、三ツ木勝巳撮影

 吉野ケ里歴史公園(佐賀県神埼市、吉野ケ里町)で、弥生人も食したとされる古代米が色づいている。「つくし赤もち」は穂が赤く色づき、週末ごろまでが見ごろ。来週には、やはり赤米の「ベニロマン」と、もみが黒くなる「黒米」が見ごろを迎える。

 同公園では、2001年の開園から、古代米を栽培している。現在、田んぼは約3千平方メートル。赤米2品種が約1千平方メートルずつ、残りには、「黒米」と「紫米」と呼ばれる品種が半分ずつ植えられている。いずれも、穂が長いのが特徴だ。

 来月13日には、一般から募った参加者による「つくし赤もち」の稲刈りがある。他の品種も中旬ごろに、地元の小学生や保育園児らが刈り入れる。

 同公園を管理する「吉野ケ里パークマネジメントさが」の木下俊郎・企画係長(44)は「弥生時代の遺跡をバックに、色づいた古代米を見ることができるのは、全国的にもなかなかない。この機会を逃さずに見に来てほしい」と話している。

 入園料は大人(15歳以上)460円、シルバー(65歳以上)200円。(三ツ木勝巳)

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