Smiley face

 生まれたての赤ちゃん星が「くしゃみ」をした場面を、九州大などの研究チームがとらえることに成功した。星の周囲のガスなどに含まれている磁力の束を、一気に宇宙空間に吐き出したところだという。

 宇宙には水素を主成分とする分子雲が漂っていて、周囲より分子の密度の高いところで星が生まれる。星が自らの重力で周囲のガスなどを集めながら成長していく際、分子雲に含まれている磁力の束(磁束)も取り込む。

 そのまま成長すれば超強力な磁力をもつ星になるはずだが、そうした星は観測されていない。磁束がどのように失われるのかを「磁束問題」といい、研究者らは40年にわたって議論してきた。星の成長にともなって、じわじわと磁束が周囲に拡散すると考えられている。

 今回、九州大の徳田一起特任…

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