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「若者の起業支援」「事業承継」をテーマにビジネスアイデアを考えた椙山女学園大学の野田歩実さん(右)と笠井伶菜さん=2024年3月18日午後4時28分、津市、同大提供
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 空き店舗が目立つ津市の大門商店街を拠点に、地域の活性化を進めるビジネスアイデアを、地元出身の大学生2人が考えた。「若者の起業支援」「事業承継」をキーワードに、空き店舗を活用した出会いを生み出すスペースを設けることを提案している。

 椙山女学園大学現代マネジメント学部(名古屋市)の野田歩実さん(3年)=津商業高校出身=と笠井伶菜さん(同)=高田高校出身=が、津商工会議所が募集したコンテストで優秀賞に選ばれた。

 提案したのは、「事業承継型起業支援―Tターンで『津なぐ』第二の故郷」。大門商店街の空き店舗を使った、事業承継の出会いの場となるコワーキングスペース(起業家やフリーランスなど場所にとらわれない働き方をする協働オフィス)の創設だ。

 「津なぐ」と名付け、承継者を探す経営者と起業をめざす若者が交流したり情報交換したりできるほか、津市などの補助金制度や、津商工会議所の支援プログラムの情報も得られる場を想定。事業承継に向けて、サポートを受けながら事業を体験する試用期間を設け、ミスマッチを防ぐ仕組みも盛り込んだ。具体的な資金計画のほか、会費収入や仲介手数料を試算した5年間の収支計画、将来的な事業展開のビジョンも示している。

 なぜ大門商店街に着目したのか。

 「大門商店街は津まつりの時…

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