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関西学院大神戸三田キャンパスの近くに開設する複合施設のイメージ=関西学院大提供
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 【兵庫】関西学院大は来年4月、神戸三田キャンパス(三田市)の近くに、起業を志す人を支援するインキュベーション施設と学生寮、フィットネスジムからなる複合施設を開設する。学生や地域住民、企業人らが集い、起業や地域の課題などの解決に挑戦する拠点にしたいという。

 施設名は「KSC Co―Creation Village(C―ビレッジ)」。カルチャータウンの地区センター南ブロック用地に建設中で、総のべ床面積約1万1千平方メートル。総工費は約66億円を見込む。

 起業を志す人を支援するインキュベーション施設は2階建てで、1階にはイベントやセミナーが開けるワークショップルームやカフェなどがあり、学生以外も利用できる。

 無料会員エリアでは、3Dプリンターなどの機器や映像撮影をするスタジオなどが利用できる。2階の有料会員エリアにはレンタルオフィス5室を備えた。起業に必要な助言やネットワークを築く場を提供し、実際に事業の立ち上げから運営するまでを支援する。

 理学部、工学部、生命環境学部、建築学部と総合政策学部などの学生が通う神戸三田キャンパスまでは大阪や神戸からの直通バスで最速約50~60分、一人暮らしをする学生が多く利用する三田駅からも約20分かかる。今回開設される学生寮「創新寮 Genesis Dorm(G―ドーム)」はキャンパス正門から徒歩3分の場所にあり、通学の負担軽減につながる。4階建て4棟からなり約300人の学生が住むことができるという。

 フィットネスジムは24時間365日利用できる。一般も利用可能で、月会費2980円(税別)で家族3人まで利用できる。エントランスには緑あふれるフロントパークを整備する。

 同キャンパスでは起業家の育成に力を入れており、古川靖洋副学長は「インキュベーション施設と寮が隣接することで日常的に起業家精神を感じられる環境を目指す。住居空間と学びの空間が近くなることで学生生活が充実し、街がより活性化すると期待している」と話している。(石田貴子)

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