読書の秋、あなたにぴったりの本を――。選書専門のオンライン書店「Chapters(チャプターズ)」が4日、来場者との会話を通じて本を選ぶ催しを大阪市中央区の心斎橋パルコで開いた。
2021年創業のChaptersは、月替わりのテーマを設け、出版社などと選書した3冊のうち会員が1冊を選ぶ定額制のサービス。今年4月に東京・市ケ谷でブックカフェをオープンした。そこで人気なのが有料の「選書サービス」だ。
来場者の心模様を天気に例えて聞き、読書歴や好きなジャンル、読後にどんな気分になりたいかなどを尋ねる。話題は趣味や仕事にも及び、10分間の会話を経て、これまでに選書した200冊から5冊を提案する。
心斎橋パルコ内の医療モール「Welpa」で開かれた催しでは、事前予約のあった20~40代の女性19人が選書サービスを受けた。海外文学が好きだという大阪府柏原市の会社員女性(36)は「休日の過ごし方や好きな文体などから私に合いそうな本を選んでもらえた。書店で見逃していた作品もあったので、ぜひ読んでみたい」と話した。
Chaptersを運営する森本萌乃さん(34)は「どんな本を読んだらいいか分からない人の気持ちに寄り添って、満足する一冊を届けられたらうれしい」と話した。(丹治翔)