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足場が落下した事故現場付近で警戒にあたる広島県警の車両=2025年1月27日午後7時59分、広島県廿日市市吉和、上田潤撮影
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 27日午後3時半ごろ、広島県廿日市市吉和の中国自動車道の工事現場で「工事の足場設置中に、足場が崩れて5人が転落した」と工事関係者から119番通報があった。県警などによると、作業員の男性5人が約20メートル下に落ちたといい、外国籍の20代と同県福山市の40代の2人が死亡、残る20~50代の3人もけがを負った。

 西日本高速道路によると、現場は戸河内インターチェンジ(IC)と吉和IC間にある「鷹の巣橋」付近。当時、橋のリニューアル工事で、橋の床板を取り換えるための吊り足場を設置していたという。オリエンタル白石と日本橋梁の共同企業体が受注し、昨年7月から工事をしていたという。

 現場は広島市中心部から北西約30キロの山中。国道186号から脇道を500メートルほど上った先にある。周囲は住宅がまばらで、街灯もほとんどない。27日午後8時現在、脇道には規制線が張られ、警察車両とみられる車が時折出入りしていた。空き地には雪が薄く積もっていた。

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