路線バスの「完全キャッシュレス化」が選択できるよう国土交通省は基本ルールを見直す=東京都千代田区

 国土交通省は今夏にも、路線バスの運賃支払いをキャッシュレス決済のみにできるよう、バス運送の基本ルール「標準運送約款」を見直す。現金払いの手間が省けるようになれば、定時運行や運転手の負担軽減が期待できる。

 見直し後に、複数の路線バスで実証運行し、効果や課題を検証する。その上で、バス事業者は、完全キャッシュレス化にするかを選択する。

 国交省の「標準運送約款」には、支払い方法について具体的な記述がなかった。キャッシュレス決済に限定し、現金払いの客が乗車できなくなると、乗車拒否を原則禁止する道路運送法に抵触する懸念があった。このため、ルールの見直しに着手することになった。

 キャッシュレス化が進めば…

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