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谷口大智選手=2023―24シーズン、島根スサノオマジック提供
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 プロバスケットボールBリーグ1部(B1)で活躍する選手が絵本を出版した。様々な動物がそれぞれのやり方で、バスケゴールを狙う物語。伝えたいことは、自身の経験から得られたある思いだ。

 島根スサノオマジックの谷口大智選手(34)は身長201センチの体格を生かし、ゴール下を主戦場にする。要所で決める3ポイントシュートが最大の武器だ。世代別の日本代表にもたびたび選出されてきた。

 大の動物好きで、ウェブサイト上で動物たちによるバスケチームをつくり、グッズ販売も手がける。動物それぞれにストーリー設定があり、個性的なメンバーがそろう。1年ほど前、ファンからこれらの動物たちを生かした絵本をつくって欲しいと言われた。

 以前から付き合いのあったグラフィックアーティストに加えて、絵本作家ともタッグを組み、1年かけて絵本「はいるかな」(ニコモ)を完成させ、10月下旬に出版した。絵本の文字は谷口さんの手書きだ。

 絵本では、優しいタッチで描かれた動物たちが木の上にあるゴールを狙う。キリンは頭ごとゴールリングを突き抜け、鳥は空からゴールを狙う。猫はゴールリングの上で寝てしまう。動物たちはそれぞれ、様々な方法でゴールと向き合う。

 このストーリーについて、谷口さんは「子どもの頃の自分に伝えたいメッセージ」と話す。

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