車いすの利用者を車で送迎中の事故が相次いでいるとして、消費者庁の消費者安全調査委員会(消費者事故調)は29日、実態を調査して防止策を検討すると発表した。高齢化社会のなかで送迎サービスを利用する車いすユーザーが増えていることを受け、対応が必要と判断した。
消費者庁によると、病院や介護施設などへの送迎時、急ブレーキや他の車との衝突などによって、車いすに乗ったまま乗車中の人が死亡する事故が発生している。
報道をもとに消費者庁が事例を集めたところ、2023年に長崎県で、車が発進した際、100歳の男性が車内で車いすごと後方に転倒して死亡。車いすの前輪が固定されていなかったという。
今年に入っても、岐阜県で病…