香川県のPRキャラクターを務める人気ゲーム「ポケットモンスター」のヤドンにちなんだ高松琴平電気鉄道(ことでん)のラッピング電車(2両編成)が、琴平線で運行を始めた。
電車はピンクを基調に外側はさぬきうどんとヤドンをイメージしており、車内もヤドンのシートに交換し、床にはヤドンの足跡がラッピングされている。ドア上の路線図や中づり広告もヤドン仕様という徹底ぶりだ。
運行がスタートした21日には仏生山駅(高松市)で出発式があり、同社の植田俊也社長が「乗って楽しいこの電車で、沿線の観光地を回遊していただきたい。新たな県のシンボルになり、地域の皆さんに愛されるヤドン号になってほしい」とあいさつ。関係者のテープカットの後、ヤドンやことでんのマスコットことちゃんの見送りを受け、抽選で当選した20組40人を乗せて発車した。当選した京都市の小学校2年、岡稟汰郎さん(8)は「全部ピンクで、予想以上にヤドンがすごかった。乗れてうれしい」と話していた。元STU48のタレント瀧野由美子さんは「めちゃくちゃかわいい。新しいことでんの魅力が生まれたと思います」と話していた。
2028年7月までの約3年余り、主に琴平線で運行される。4月4日には長尾線を走る。また、琴平線の瓦町、仏生山、綾川3駅の駅名板をヤドン仕様に変更し、瓦町駅の一部ホームの発車メロディーも「どないやねんヤドン」に変更された。
ヤドンはうどんと語感が似ていることから、県が18年に「うどん県PR団」に任命。これまでにヤドンをデザインした空港リムジンバスやフェリー、タクシーが登場しているが、電車は初めてという。