中国の習近平(シーチンピン)指導部は3日、抗日戦争(日中戦争)の勝利から80年を記念する式典を北京の天安門広場で開いた。中国では抗日戦争に関連した映画が大ヒットするなど、節目の年に戦勝ムードが高まっている。
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式典の演説で習氏は、「鋼の意志で強敵に立ち向かい、血肉をもって長城を築き、外敵の侵略に抵抗した」と抗日戦争の意義を語ったが、歴史認識をめぐる現在の日本への言及はなかった。
式典をめぐっては、日本政府が外交ルートで各国に参加を見合わせるように呼びかけたとの一部報道に中国政府や国営メディアが反発していた。だが、中国は日本産海産物や牛肉の禁輸緩和など、米国を念頭に日本との関係の安定化させる動きを続けており、式典ではそうした日中関係への配慮もにじんだ。
日中戦争の歴史を通じ、愛国心高める動き
一方、中国国内では習近平指…