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写真・図版
国際政治学者の三牧聖子さん=北村玲奈撮影

 米国では14日、首都ワシントンで軍事パレードが行われた一方、全米各地でトランプ大統領への抗議として「ノー・キングス(王はいらない)」と題した集会が開かれました。同志社大大学院の三牧聖子教授(米国政治)にパレードの問題点や米国政治の現在地について聞きました。

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 米国の首都ワシントンで34年ぶりに開かれた軍事パレードは、対外的に軍事力を誇示するというよりも、対内的な意味合いが強い。

 そもそも湾岸戦争の終結時以降に行われてこなかったのは、費用の問題に加えて、民主主義国として、北朝鮮やロシアといった権威主義国のようにパレードで軍事力を誇示することへの反対論が軍の中にすらあったからだ。

 米国では対外戦争への忌避感…

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