マーケティング関連イベントで、ダイハツは「ニバコ」による移動販売の例を紹介していた=2024年9月、大阪市住之江区、清井聡撮影

 ダイハツ工業が2022年に始めた、軽トラックを即席の店舗に変えられるレンタル陳列棚「Nibako(ニバコ)」の利用がじわりと広がっている。利用者は想定していた個人事業主だけでなく、自治体やメーカーなどにも拡大。24年には全都道府県への配備が完了し、貸出件数の累計は400件を超えた。

 ニバコは、軽トラックの荷台にちょうど載るサイズの陳列棚。高さが約1・2メートルあり、左右、後方の計3枚のはね上げ式の扉を開くと、店舗をつくることができる。

 キッチンカーとは違って調理はできないため、商品を並べて売る個人の業者が主なターゲット。ダイハツの専用サイトで会員登録すれば軽トラックとセットで借りられ、費用は1日1万3200円(税込み)、1カ月だと6万6千円(同)だ。

 京都市右京区にある青果店「…

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