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門前西小と門前東小の児童らは始業式で「おはようございます」と元気よくあいさつをした=2025年1月8日午前8時41分、石川県輪島市門前町清水、上田真由美撮影
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 能登半島地震で被災した石川県輪島市で8日、市立小中学校の3学期が始まった。門前西小と門前東小の児童計56人は、一緒に授業を受けている門前中で始業式に臨んだ。

 式では、声をあわせて両校の校歌を順に歌った。鰐渕夏以校長は今年の干支(えと)「巳(み)」にちなんで「ヘビは古い皮を脱ぎ捨てて新しく生まれ変わる生き物。ヘビ年は新しいものを生み出す年と言われています」と語りかけた。東小6年の梅田稜矢さん(12)は「脱皮して成長するヘビのように、中学校の準備もしながら発展する年にしたい」と話した。

 昨年1月の地震後、校舎が被災した西小の児童たちは東小で授業を受けてきた。ところが同8月に東小の校舎の基礎部分にも破損が見つかり、2学期からは両校の児童が門前中に通っている。鰐渕校長は「最初はぎこちなかったけれど、子どもたちは次第にどちらの学校かは関係なく声を掛け合えるようになった。環境の変化もある中でよくがんばってくれた」と言う。

 市内の小学校は、6校が市街地の河井小のグラウンドにできた仮設校舎でともに学んでいる。9月に能登北部を襲った豪雨で浸水した町野小は隣の能登町の小学校にスクールバスで通学している。

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