六田茂行校長の話を聞く児童ら=2024年7月19日午後1時37分、石川県輪島市、椎木慎太郎撮影

 石川県内の多くの小中学校で19日、1学期の終業式があった。県教委によると、内灘町、穴水町の公立小中学校では22日、かほく市では24日に終業式が開かれる。

 元日の地震で大きな被害があった輪島市の輪島中学校では現在、市内6小学校の児童が集まって授業を受けている。6小学校合同の終業式はオンラインで開かれ、各教室のモニター越しに校長が1学期を振り返った。

 河井小学校と大屋小学校の校長を兼務する六田茂行校長(58)は、児童らが始業などのチャイムなしで行動できたことをほめた。校内は中学生の時間割に合わせてチャイムが鳴るため、児童はお互いに呼びかけながら時間割を守っていたという。「当たり前のことを全員で1学期やりきった、それが素晴らしい」と話した。

 6小学校は2学期から、市内の河井小学校のグラウンドに建てられたプレハブ2階建ての仮設校舎を使って授業を行う。同小5年の樽岡瑚子(ここ)さん(10)は「(仮設校舎を)自分たちが最初に使うから楽しみだけど、早く元の校舎で勉強がしたい」と話した。

 県教委によると、輪島市、白山市、野々市市では8月30日に始業式が開かれ、それ以外の市町では9月2日から授業再開の見通し。(椎木慎太郎)

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