解体工事が進み、更地が広がる輪島朝市周辺(南西から)=2024年12月16日、石川県輪島市河井町、ドローンで白井伸洋撮影

 昨年元日の能登半島地震で焼失した石川県輪島市河井町の「輪島朝市」周辺について、地震前に露店が並んでいた「朝市通り」(本町通り)を復旧し、並行する複数の道路を新設する方針が決まった。地権者らが29日、地元の本町周辺地区まちづくり協議会で了承した。

 朝市周辺は木造の店舗や住宅が密集しており、地震による火災で約5万平方メートル、249棟が焼失した。建物の解体はまもなく完了する見込みで、更地が広がっている。

 計画では、地域の「背骨」でもある朝市通りを一部で幅員を広げた上で、元の形に戻す。密集する住宅の間にあった小路も残す。現在の建築基準法で建物を建てるのに必要な要件を満たすため、朝市通りと並行する3本の道路などを新設する。市も方針を了承し、新年度から測量や設計を始める。

解体工事が進み、更地が広がる輪島朝市周辺(北東から)=2024年12月16日、石川県輪島市河井町、ドローンで白井伸洋撮影

 新しいまちの骨格となる道路の方針が決まったことで、今後は店舗や住宅、災害公営住宅、広場などをつくる場所を決める段階に進む。

被災前の宅地の境界を測量するのではなく…

 復興の早さを優先させるため…

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