全国でも農業が盛んな地域に数えられる愛知県豊橋市が、農業のスタートアップ(SU、新興企業)を呼び込み、課題解決と農業の底上げなどを狙った取り組みに力を入れている。街を実証フィールドと位置づけ、SUのコンテストを開いたり、農家の紹介をしたりして、事業化を後押ししている。
豊橋市のキャベツ農家を8月20日、岡山市に本社を置くWAKUの最高経営責任者の姫野亮佑さん(30)が訪ねていた。
石油元売り大手での新規事業担当などをへて2022年に創業。植物の光合成や栄養吸収、ストレス耐性などに効果が期待される化合物グルタチオンの技術開発と農業分野での事業化に取り組んでいる。
この日は、グルタチオンを肥料として散布したキャベツの苗の育ち具合などを確認。今後も畑に植えた時にグルタチオンを使うなど、耐暑性や根の張り具合など効果を確認していく。
多様な農産物、「市を実証フィールドに」
農家を紹介したのは豊橋市だ…