立憲民主党の笠浩史国会対策委員長との会談に臨む自民党の坂本哲志国対委員長=2025年3月11日午後0時57分、国会内、岩下毅撮影

 自民党の坂本哲志国会対策委員長は1日、地元・熊本県での自らの国政報告会で、農業の生産性向上のため、来年度からの5年間で2兆5千億円の農水予算の確保を党として政府に要望する考えを示した。「既存の予算と別枠で5年間で2兆5千億円を獲得することを、財務省とすり合わせのうえで自民では決めた」と述べた。詳細な財源については明示しなかった。

 坂本氏は主食であるコメの安定供給のためには生産コストを下げる必要があると強調。「コストを低減し生産性を高めた上で、担い手をしっかり確保していく政策を続けたい」とも述べた。

 坂本氏は記者団の取材に対し、党要望の2兆5千億円のうち、9千億円を農業関連施設の再編事業、8千億円を土地改良に充てるなどと説明。近く石破茂首相に伝える方針を示し、「(秋に国会提出予定の)補正予算から予算がつき始めるように頑張っていきたい」と述べた。

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