江藤拓農林水産相は18日の閣議後の記者会見で、備蓄米の放出を表明してから、「流通市場が動き出したと受け止めていいのではないか」との見解を示した。堂島取引所(大阪市)での米先物取引の量が増えていることを根拠にあげた。
放出した備蓄米が店頭に並び始めると想定される時期にあたる4月の先物取引指数の出来高は、放出を表明した2月7日の46枚(1枚=3トン)から、10日に160枚、18日には198枚に拡大した。
ただ、江藤氏は量を根拠に「効果」を強調したものの、価格への波及は現時点では表れていない。玄米60キログラムあたりの価格指数は、7日の2万5950円から18日は2万6260円とやや上昇した。
一般財団法人農政調査委員会…