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配合飼料として牛にあたえる穀物を紹介する熊谷農業高校の生徒ら(左)=2024年11月9日午後1時38分、さいたま市大宮区桜木町1丁目、宮島昌英撮影
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 工業や農業などの専門高校の生徒が日頃学んでいることを紹介するイベント「埼玉県産業教育フェア」が9日、さいたま市大宮区の大宮ソニックシティで開かれた。34回目となる今年は、県内37の高校から約300人の生徒が参加。農産物の販売や自作シミュレーターの体験会など、生徒たちが学習の成果を披露した。

 県立浦和工業高校と県立熊谷農業高校は、合同で「牛乳ができるまで」をテーマに発表した。

 5月に浦和工業の生徒が熊谷農業に出向き、乳牛への餌やりや、搾乳の様子を撮影。搾乳された生乳が工場に運ばれ、加工して牛乳として出荷されるまでの様子を3分間のVR(バーチャルリアリティー)の映像にまとめた。VRを視聴した新座市の小学2年羽根田幸來(さら)さん(7)は「給食で飲む牛乳がどうやって作られるかを見られて、楽しかった」と笑顔だった。

 熊谷農業の生徒は、牛に食べさせる麦や大豆などの飼料や牧草の種類、牛乳と鶏卵でつくるオリジナルのアイスクリームについて来場者に説明した。

 同校3年の藤井利々愛さん(18)と田部井華(はる)さん(17)は「牛乳がどうやって作られるのか多くの人に知ってもらいたい。飼料が高騰して酪農家は経営が難しい現状もあり、農業について興味を持つきっかけになればうれしい」と話した。(宮島昌英)

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