トランプ米大統領は27日、中国とカナダ、メキシコに対する高関税措置を3月4日に発動すると表明した。カナダでは隣国への反発が広がる一方、メキシコは従順な姿勢を貫く。米中首脳間では、落としどころを探る動きは目立っておらず、関税のかけ合いが激しくなりかねない。
27日、記者団からカナダ、メキシコとのこれまでの交渉の成果を問われたトランプ氏は「全く何もない」とにべもなかった。
合成麻薬フェンタニルが両国から米国に流入しているとして、トランプ氏は2月4日に25%の関税をかける構えだった。だが、土壇場で両国首脳から国境対策強化の提案を引き出し、3月4日までの発動猶予を決めていた。
今回のトランプ氏の発言は、両国に期限を突き付けながら、一層の譲歩を迫るものだ。
関税で脅して圧力をかけるト…