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避難に向けて車のトランクにオシラサマを積み込む嘉志一世さん=2025年3月2日午前9時26分、岩手県大船渡市三陸町、三浦英之撮影
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 発生から5日目となる2日になっても延焼が続く岩手県大船渡市の山林火災。大船渡市三陸町越喜来地区の民宿「嘉宝(かほう)荘」には1日朝、「火災が広がる可能性があるため、いつでも避難できる状態にしてください」と告げられた。民宿にはそれまで、経営者の嘉志一世(かしいちよ)さん(73)の親族で、綾里地区で暮らす14人が避難していたが、嘉志さんは親族らには別の避難場所に移ってもらい、貴重品などを車に詰め込んだ後、民宿の雨戸を閉めて、いつでも避難できる状態を整えた。

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 嘉宝荘は東日本大震災の津波で全壊し、2013年3月に高台に再建したばかり。一連の火災で警察が関係者以外の通行を禁じているエリア内にあり、消防車のサイレンとヘリコプターの音が響き渡っている。

 嘉志さんは「嘉宝荘は400…

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