(左から)米国のトランプ大統領、ウクライナのゼレンスキー大統領、ロシアのプーチン大統領=AP

 米アラスカ州で15日、米国のトランプ大統領とロシアのプーチン大統領による首脳会談が開かれる。ウクライナのゼレンスキー大統領抜きで、ロシアによるウクライナ侵攻について議論する。停戦への道は開けるのか。3者の思惑をまとめた。

【米国】 前のめりでも妙手なし 予防線張るトランプ氏

 米メディアによると、今回の首脳会談はアラスカ州アンカレジの米軍基地「エルメンドルフ・リチャードソン統合基地」で開かれる見通しだ。

 2期目の就任前には24時間以内に戦争を終わらせると豪語し、就任後も即時停戦を主張してきたトランプ氏だが、自分ならばプーチン氏を説得できるという自信は一転、失われている。今回の直接会談の目的も、プーチン氏の意向を理解する「聞き取り作業」(レビット報道官)や「感触を探るもの」(トランプ氏)だと位置づけ、直接会っても成果がなかったという批判を見越して事前に予防線を張っている。

 トランプ氏は停戦合意の一環…

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