パナソニックが生産を終了する蛍光灯=2024年10月1日、東京都江東区、福岡龍一郎撮影

 パナソニックは1日、蛍光灯の生産を2027年9月までに終了すると発表した。蛍光灯に使われる水銀の国際規制で製造や輸出入が同年末でできなくなることに対応する。同社以外に国内で蛍光灯を生産する大手は東芝ライテック、ホタルクスで、2社も今後生産を取りやめる方針だという。

 23年11月、毒性が強く、水俣病の原因となった水銀を包括的に規制する国際ルール「水俣条約」の締約国会議で、「直管」「環形」の蛍光灯の製造と輸出入を27年末で禁止することで合意した。住宅や商業施設で使われる「コンパクト形」は26年末までが期限だ。

 パナソニックは1951年に蛍光灯の販売を始めた。最盛期の90年代後半には年間1億本超を生産したが、2019年には蛍光灯が使える照明器具の生産を終了。23年度は蛍光灯の生産数は約3千万本にとどまる。

 現在も蛍光灯の市場シェアの…

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